寺脇康文「絶好調」で卒業!?

●ドラマ以上にミステリー
 テレビ朝日系人気ドラマ「相棒」の新シリーズ(10月〜来年3月)が意外な方向に展開しそうだ。沈着冷静なエリート警部との絶妙コンビで8年間活躍した熱血人情派刑事が、警視庁「特命係」を“卒業”するという。昨秋の「season6」は平均視聴率16.1%で、同シリーズの最高記録を達成。今年5月に公開した映画も370万人の観客を集め、44億円を超える上半期トップの興行収入を稼いでいる。映画もドラマも絶好調なのに、水谷豊(56)扮する杉下右京だけ残し、亀山薫役の寺脇康文(46)は「season7」を最後に、番組からも降りてしまうらしい。
「刑事ドラマの型にはめないのが愛された源、マンネリ化回避のため、絶頂期の今こそ、第1ピリオドとして薫の人生も考える時期」と制作サイドは説明。当の寺脇も「制作サイドが亀山薫のこと、俳優・寺脇のことを大事に、真剣に考えてくれている。その思いを受け止め、気持ちよく卒業させていただく」と語った。
 もともと寺脇は、水谷豊と松田優作に憧れてこの世界に入ったほどの熱烈な水谷ファンだった。名古屋の俳優養成所を経て、84年に三宅裕司主宰の劇団スーパー・エキセントリック・シアター(SET)に入団。同じ年に舞台デビューを果たした。
 SET時代からテレビや映画にちょくちょく顔を出し、91年から92年にかけ、水谷主演の日本テレビ系ドラマ「刑事貴族2」「同3」で民間企業出身の若手刑事役を演じた。連続ドラマの初レギュラーでいきなり憧れの水谷と共演し、最初は緊張のあまり挨拶の口調も武士のようにしゃちこばったとか。当時コメディー色の強かった水谷から演技はもちろん、周囲への気配りなど、多くのことを学んだ。ドラマが終わり、食事に誘ってくれた水谷が「また一緒にやりたいね」と言ってくれたのがうれしかった。その8年後に巡ってきたのが「相棒」だった。
 その間、バラエティー番組「王様のブランチ」(TBS系)で96年から司会をこなすなど、寺脇もお茶の間の顔として浸透。これも10年続けた。

 そんな寺脇にとって今年はとくに当たり年だ。「相棒」の演技を評価され、水谷とともに「第16回橋田賞」を受賞。初夏の舞台で主役を演じ、6月公開のヒット映画「ザ・マジックアワー」などにも出演。音楽番組のレギュラー司会者からスポーツキャスター、紀行番組のナレーターまで、引きも切らず仕事が舞い込んでくる。
「『相棒』のおかげで、多忙さでは水谷を超え、年齢的にもドラマが始まったころの水谷に近づいてきた。水谷が芸風を変えてきたように、年相応の存在感が出せる役者として、寺脇が試されるのはこれから。亀山薫の生きざまと重ね合わせてみるのも面白いかもしれませんね」(芸能記者)
 殉死が多かった刑事ドラマで、いったいどんな型破りな“卒業”が準備されているのか、まずは寺脇の演技に注目したい。

| 希望


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