長年苦しんでる皆さん!あなたの“めまい”はコレかもしれない

「良性発作性頭位めまい症」という病気をご存じか? めまいを症状とする病気で、最近、解明されてきたことが増え、そのためか患者も増え、注目を集めている。めまいに詳しい西端耳鼻咽喉科(東京・有楽町)の西端慎一院長に聞いた。

★どんなめまいか?
「頭を動かして、ある特定の位置にもってくるときに生じるめまいです。たとえば、あおむけから寝返りを打つ、前を向いていたのをクルッと振り返る、ふっと右(左)方向を見る、といったときにめまいが起こります。回転性のめまい(グルグルめまい)が多い。激しいときは吐き気や嘔吐もあります」
 めまいの継続時間は長くても1分以内。しかし、頭を“ある特定の位置”にもってきたときは必ず起こる。じっとしていれば、めまいは起こらない。

★なぜ起こる?
「内耳には、頭の傾きや加速度を感知する“耳石器”という場所があります。イメージとしては、感覚細胞上のゼリー状の膜に石が載っていると考えて下さい。何らかの原因で、石がゼリー状の膜から落っこちてしまうことがあります。その石が三半規管の中に入ってしまうと“特定の位置”に頭を動かしたときに、三半規管の中を石が転がることにより水の流れを生じ、めまいを起こすのです。頭を動かしてからめまいが起こるまでに、数秒のブランク(たとえば右方向を向いて2〜3秒後にめまいが生じる、など)があります」
 もうひとつ言われている説が「三半規管の中の水の流れを感知する装置(クプラ)に石がくっついてしまうことがあります。すると頭の位置により石の重さでクプラが引っ張られることで水が流れたような状態になり、めまいを起こす」。

★命にかかわるのか?
「症状はつらいけど、命にかかわることはありません。しかし、同じような症状があるめまいで、“悪性発作性めまい症”というのもあり、これは脳幹や小脳などに異常が起きている可能性もあります。ですから、良性発作性頭位めまい症と診断するには、CTやMRI検査を受け、悪性発作性めまい症ではないと確認しておくことが大前提になります」

★きっかけは?
 頭を強く打ったり、ひどい中耳炎になった後などに見られることが多い。

★検査&治療法は?
 めまいに詳しい耳鼻咽喉科で検査を受ければ、比較的簡単に分かる。
「治療としてはめまい薬や循環改善薬などの薬物療法が行われてきましたが、最近の新しい方法では、頭を曲げたり、寝たり起きたりして、内耳の中の石を取り除く体操です。これはかなり効果が高いと思います」

●めまいの種類は?
「めまいの原因の7割は耳に原因があります。残り2割が脳、1割が原因不明です。耳に原因があるめまいは主に3つで、メニエール病、前庭神経炎、そして良性発作性頭位めまい症です。前庭神経炎もあまり知られていないめまいで、立っていられないほどの強烈なめまいが突然起こるので、脳卒中だと思って救急車を呼ばれる方が多い。しかし、前庭神経炎なら、生命には特に問題ありません」

| 希望


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